今日傍聴したのは、先月傍聴した男性3人が女性3人に薬物を投与して性行為に及んだと言う裁判です。
今回は一風変わった裁判が見れました。
本日は検察側の証人として、科捜研の検査員が出廷しました。被害に遭った女性3人の尿から睡眠剤が検出されたという証言のためです。検察官からの質問は検査方法や、検出された成分の話しなど、ほとんど意味が解らずでした🤷♀️。弁護側(前回のブログでのFの弁護人)からの反対質問も、同様にほとんど解らないものでした🤷♀️。今日はつまらない傍聴🥱になるかな~と思いました。
そして弁護人が、自分は化学のことには詳しくないので化学のことに詳しい被告人・Fから質問させて欲しいと言いました。裁判官は認めました。被告人が証言者に直接質問できるとは知りませんでした😮。
Fは化学の知識を駆使し、証言者の科捜研の検査員を追い詰めようとしていきます。自分の方が知識があることで、科捜研の結果を信用できないと持っていく作戦です。Fは難しい化学用語で証人に質問を浴びせます。証人が意味が解らずいると、裁判官が難しい質問を簡単な質問に要約したりしてました。かっこよかった😄
しかしFは化学の知識には長けていても、トークの術にはイマイチでした。
質問の仕方がたたみかける感じで、証人が困る場面もあり、法廷にちょっと異様な感じが流れました。そこから裁判官がFを注意していきます。「承認を馬鹿にしてるでしょう」などとの言葉で諫めます😡。
化学の用語を並べ立てるFに「何が言いたいの?」「質問の内容をはっきりさせて」とピシャリと言います。「何が言いたいの?」は何回も言ってました。「これ以上わけのわからない質問をするなら、質問を終わりにする」というと、Fは「聞きたいことが聞けてないので続けさせて欲しい」というが、裁判官は「時間はたっぷりあっただろう、さっさと聞きたいことを聞け」、と言い返します。本当に聞きたいことを聞く時間はいくらでも有りました。
なんとか質問を続けさせてもらえたFだが、相変わらずの調子が続きます😒。裁判官はもう質問を辞めろというが、Fが最後に3つだけさせてくださいとお願いする。裁判官は「内容による。とりあえずいってみて」と。Fは3つ質問をいうが、裁判官は1番目と3番目は却下🙅♀️、2番目だけ認めました。
Fは2番目の質問を証人に質問するが、また化学記号やらチンプンカンプンの言葉が飛び出し、結局裁判官に遮られ、質問できずに終わりました🙄。傍聴席からは失笑が漏れていました。
裁判官は被告人の弁解の機会を無くしてもいけない、裁判を円滑に進めなくてはならないなかで、頼もしく進行していました。裁判官次第ではFの質問は延々続いていたかもしれません。
お見事😀
コメント